2010.08.04
先週函館漁港で知り合ったおじいさんのウニ漁を見に行くことにした。
朝6時前、おじいさんの海小屋に姿を現すと、
「この前の人かえ?」
「はい!これから出発ですよね?」
「そうだ。6時40分頃には帰ってくるからね(←相当なまり口調)」
いか漁と違ってウニの漁自体はたった30分程度で終わる。
おじいさんはウニを掴む長い挟み棒と、海底を覗く箱めがねを小さな舟に積み沖に出掛けて行った。
その間おじいさんの奥さんと話をして帰りを待つ。
戻って来た舟の中には山盛りの真っ黒いウニ。
気持ち悪いことにまだうようよ動いている(´・ω・|||)
当たり前だけどウニって生き物なんだ。。。
あれだけの時間でここまでとれるとは思わなかった。
「今日は少ない方なんだよ。」
とおじいさん。

ウニの漁をしてもいいのは5月から9月15日までと決められているらしい。
夏の間だけでどれだけ稼ぐか。
今日とれた少な目の収穫量で5万円くらい、腕のいい漁師だと年間1千万円以上の収入があると言う。
でもそんな高収入でもウニの漁師は減ってきている。
退職金がないとかで、親が子供を漁師にしたがらないって。
昔この小さな漁港に70人はいた漁師が今はわずか11人。
「入舟町(漁港のある町)はもう年寄りばっかだよ。」
と、奥さんが言っていた。

おじいさんと奥さんは舟が着いてすぐ休む間もなくウニをさばきにかかった。
たった30分の漁に比べここからの作業はその何倍もかかる。
①まずウニの殻を割る。
②ウニの実を殻からほじくり(一つの殻に5粒の実が入っている)、海水に浸す。
③新たな海水にざるを受け、一粒一粒、実に突いた内臓や膜やなどを箸で取り除く。

本当にすごく細かい作業。見てるだけで気が遠くなる。
おじいさんと奥さんはベテランなので手際がいいけど、素人は実を壊してしまうほど難しい作業らしい。
④最後に折(板)に一枚一枚盛り付け出荷。
漁からここまでの工程すべて手作業。
この何でも便利になっていく世の中で、未だに昔ながらのやり方。
というか、ウニ漁はそうでしか出来ないのだろう。
こりゃあウニが高いのも納得できるわ。
おじいさんいわく、
「(ウニが高いのは)手間代だわねぇ」
ほんとその通り!
高齢者しかいないウニの漁。
このおじいちゃんもしんどくても口に出さず(現在77歳)、毎日早起きして漁に出掛ける。
そして何時間も炎天下でこつこつと実をきれいにしていた。
ウニに高いお金を払うのを惜しんじゃいけないな~。
おじいさんに殻からほじくったとれたてのウニをいっぱい食べさせてもらった。
海水の味でちょっと塩辛かったけどすごく美味しかった(。・ω・。)♪

作業を思うと一粒一粒がありがたい☆
おじいさん、いつまでも元気にがんばってくださいね(`・д・´)ノ